Red Hat、Chatterbox Labs の買収により AI の信頼性とセキュリティを強化

買収により Red Hat AI に必須となる安全性テストとガードレールが加わり、責任ある本番環境向けAI の大規模展開が実現

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー - 2025年12月16日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードする Red Hat Inc, (以下、Red Hat)は本日、モデル非依存型 AI の安全性および生成 AI(gen AI)ガードレールの先駆者である Chatterbox Labs を買収したことを発表しました。この買収により、Red Hat AI ポートフォリオに「AI セキュリティ」という重要な機能が加わり、ハイブリッドクラウド向けに構築された包括的なオープンソース・エンタープライズ AI プラットフォームの提供に向けた Red Hat の取り組みが強化されます。

革新的でモデル非依存型の安全性テストとガードレール技術は、業界にとって必須となる『AI セキュリティ』のレイヤーです。

Steven Huels(スティーブン・ヒュールズ )

Red Hat AIエンジニアリングおよび製品戦略担当 バイスプレジデント

今回の発表は、Red Hat AI Inference Server の導入と Red Hat AI 3 のリリースに続くものであり、Red Hat AI の急速なイノベーションを推進する 1 年の基盤となるものです。世界中のさまざまな業界のお客様が、生成 AI、予測 AI、そしてエージェント型 AI アプリケーションを通じてイノベーションを推進するために、Red Hat AI を採用しています。企業が実験段階から本番環境へ移行するにつれ、強力であるだけでなく、実証可能で信頼性が高く安全なモデルを導入するという、複雑な課題に直面しています。安全性とガードレール機能は、現代の機械学習運用(MLOps)において必須となる要件です。このようなセキュリティと信頼性への注力は、お客様がハイブリッドクラウド環境において責任ある AI の拡張を進める際に、セキュリティファーストの考え方を採用できるよう支援する、Red Hat と IBM のコミットメントを反映しています。Chatterbox Labs のテクノロジーの統合により、安全性が組み込まれた統一プラットフォームが実現し、あらゆるモデルを、あらゆるアクセラレーターを使用して、あらゆる場所場所において本番環境の AI ワークロードを可能にする Red Hat の機能が強化されます。

AI がもたらす予期せぬ結果への対応

2011年に設立された Chatterbox Labs は、AI の安全性および透明性において重要なテクノロジーと専門知識を提供してきました。その定量的 AI リスクに関する経験は、世界的な独立系シンクタンクや政策立案者からも高く評価されており、Red Hat は今回の買収により重要な機械学習テクノロジーを獲得することになります。

Chatterbox Labs は、自動化されたカスタマイズ可能な AI セキュリティおよび安全性テスト機能を提供し、企業のリーダーが AI の本番環境導入を承認するために必要な、事実に基づくリスク指標を提示します。また、このテクノロジーは、以下の方法を通じてデータとモデルの検証を行う、堅牢でモデル非依存型のアプローチを実現します。

  • AIMI for gen AI:大規模言語モデル(LLM)向けに独立した定量的リスク指標を提供。
  • AIMI for predictive AI:堅牢性、公平性、説明可能性などの主要な柱にわたって、あらゆる AI アーキテクチャを検証。
  • ガードレール:モデルを本番環境に投入する前に、安全性が低く、有害な、または偏ったプロンプトを特定して修正。

次世代 AI ワークロードのセキュリティを確保

今回の買収は、ハイブリッドクラウド全体で多様なモデルとデプロイ対象をサポートするという Red Hat のビジョンに基づくものです。また、Red Hat AI 3 で導入された、特にエージェント型 AI とモデル・コンテキスト・プロトコル(MCP)向けの先進的な機能を補完します。企業がエージェント型 AI を採用するにつれ、AI エージェントが担う複雑かつ自律的な役割と、そのことが基幹となる業務システムにもたらす潜在的な影響により、信頼性とセキュリティを備えたモデルの重要性がさらに高まっています。

Chatterbox Labs は、エージェント応答の監視や MCP サーバーのアクション・トリガーの検出など、包括的なエージェント・セキュリティに関する調査研究を実施してきました。この取り組みは、Llama Stack および MCP サポートに関する Red Hat のロードマップとも一致しており、信頼性の高いエンタープライズ対応の基盤上で、次世代のインテリジェントな自動化ワークロードを保護する Red Hat の役割を確固たるものにします。Red Hat は、MLOps 機能と Chatterbox Labs のガードレール機能を組み合わせることで、AI に対する投資をさらに確実に成功に繋がるよう支援します。

サポートコメント

Red Hat AIエンジニアリングおよび製品戦略担当 バイスプレジデント Steven Huels(スティーブン・ヒュールズ )
「企業は AI をラボから本番環境へと急速に移行させており、信頼性が高く安全で透明性のある AI 導入が急務となっています。Chatterbox Labs の革新的でモデル非依存型の安全性テストとガードレール技術は、業界にとって必須となる『AI セキュリティ』のレイヤーです。Chatterbox Labs を Red Hat AI ポートフォリオに統合することで、場所を問わずあらゆるモデルを実行できます。そして、最初の段階から安全に運用できるという信頼性のもとに包括的なオープンソース・プラットフォームを提供するという、お客様への約束に応える私たちの取り組みを強化します。今回の買収によって、真に責任ある、本番環境レベルの AI を大規模に実現できるようになります」

Chatterbox Labs 共同創設者兼最高技術責任者 Stuart Battersby(スチュアート・バターズビー)博士
「AI システムがビジネスや社会のあらゆる側面に普及する中、安全性を独自のブラックボックスにしてはなりません。AI ガードレールは、単に導入するだけでは不十分であり、厳格なテストと実証可能な指標によって裏付けられる必要があります。Chatterbox Labs は、予測 AI の初期段階から、将来的なエージェントシステムに至るまで、この分野の先駆者として活躍してきました。このたび、Red Hat に加わることで、検証済みの独立した安全指標をオープンソース・コミュニティに提供できるようになります。このような透明性によって、企業はロックインなしで安全性を検証することが可能になり、安全でスケーラブル、そしてオープンな AI のメリットを誰もが手に入れることができる未来を実現します」

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