メンテナンスサポートの終了に向けて準備をしましょう。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 のリリースから約 10 年が経過し、 メンテナンスサポートフェーズ は 2024 年 6 月に終了します。
メンテナンスサポートが終了すると、延長ライフフェーズが開始されます。この期間中、Red Hat は限定的に継続的なテクニカルサポートを提供します。バグ修正、セキュリティ修正、ハードウェアの有効化、根本原因分析は提供されず、サポートは既存のインストールに対してのみ提供されます。
Red Hat カスタマーポータルで以前にリリースされたコンテンツや、ドキュメント、 Red Hat ナレッジベースなどのコンテンツは、引き続きご利用いただけます。現在サポートされている RHEL バージョンへの移行に関するアドバイスも提供される場合があります。
メンテナンスサポートはまもなく終了します。RHEL の最新バージョンへのアップグレードと、アップグレードが推奨される理由について詳しく知る良い機会です。
RHEL の新しいバージョンにアップグレードする理由
組織はますますハイブリッドクラウド・ソリューションに移行し、組織が直面する IT の課題はますます複雑になっています。その複雑性がさらに高まる中、組織は従来のシステムを維持しながら、テクノロジーとプロセスを継続的に適応させて、急速に変化するビジネス要求に対応する必要があります。
インフラストラクチャがデータセンターからクラウド、さらにはネットワークエッジへと広がるにつれて、 RHEL の最新バージョンのいずれかにアップグレードすることで、組織の IT 基盤の安定性を確保し、ハイブリッドクラウド環境全体で管理を単純化および一元化することができます。
RHEL 9 にアップグレードすると、次のようなメリットがあります。
- 独自の方法で RHEL イメージをビルド: RHEL 9 では、独自にカスタマイズされたオペレーティングシステム (OS) イメージを組み立てるプロセスが単純化および効率化されているため、最新のコンテンツとセキュリティアップデートのうちどれを適用するかを選択できます。
- Linux カーネル 5.14 と新しいツールでパフォーマンスを引き出す: Linux カーネル 5.14 のアップストリームバージョンに基づく RHEL 9 は、業界の多くの主要なワークロードとベンチマークのパフォーマンスが向上しています。
- RHEL アップグレードを単純化する: RHEL のメジャーバージョンからのアップグレードに関連するリスクを軽減するために開発された Leapp はアップグレードプロセスを単純化し、少ない時間と労力で最新バージョンに利用できるようにします。
- RHEL はエッジで動作する: エッジでデプロイしている場合、RHEL をアップグレードすると、ワークロードの回復力とセキュリティ機能が向上すると同時に、エッジシステムのオペレーティングに固有の複雑さを単純化することもできます。
- サポート対象のアーキテクチャに ARM が追加される: RHEL for ARM は、エンタープライズ Linux 機能と ARM アーキテクチャを組み合わせて、より信頼性とパフォーマンスに優れたプラットフォームを提供し、物理、仮想、クラウドのデプロイ全体で、より一貫したアプリケーション環境を推進します。
- Red Hat Insights でシステム全体の可視性を実現: Red Hat Insights は予測分析を使用して環境を評価し、運用およびセキュリティリスクの特定と優先順位付けを行い、運用を単純化します。Insights は、ハイブリッドクラウドデプロイ全体でのサブスクリプションの追跡も強化し、RHEL インスタンスの管理を効率化します。
- 最新の Linux: RHEL をアップグレードすると、一般的なアプリケーションのバージョンや、使用している言語ランタイムを引き続き選択できます。更新されたデータベース、Web サーバー、アプリケーションフレームワークに新機能が追加されるにつれて、組織のニーズに基づいてアプリケーションスタックを進化させることができます。
- 効率性と一貫性のバランスをとるライフサイクル管理: RHEL サブスクリプションは、ビジネス要件とセキュリティ要件に対応する、柔軟かつ安定したライフサイクルオプションを提供します。 複数のサポートされているバージョンから選択し、独自のスケジュールに基づいてアップグレードし、新機能を導入できます。
- アップストリームコミュニティと Red Hat パートナーと連携してオープンに構築: RHEL 9 は、CentOS Stream 内でビルドされた同製品の最初のメジャーリリースです。CentOS Stream コードは RHEL の次のマイナーリリースになるため、RHEL に直接貢献し、新しいリリースの前にワークロードをテストできます。
RHEL インフラストラクチャをアップグレードする方法
RHEL の新しいバージョンへのアップグレードは困難を伴う場合がありますが、 準備は成功の鍵です。幸いなことに、 Red Hat がこのプロセスを順を追って説明しています。Red Hat の一連の移行ツールは、リスクを軽減し、複雑さを軽減するのに役立ちます。
どのアプリケーションとハードウェアが最新バージョンの RHEL と互換性があるかを判断するのは難しい場合があります 。そのため、Red Hat は、Leapp アップグレード・ユーティリティの一部としてアップグレード前の分析機能を組み込み、使用中の環境に固有の複雑性を特定し、修正案を提供できるようにしています。この分析ユーティリティを使用して、アプリケーションの互換性を確認し、潜在的な問題を修正できます。未知の問題を特定し、懸念する分野の修正を行った後に、自社のニーズを満たす上で最適な RHEL のバージョンを検討することができます。
単独でアップグレードする場合、RHEL サブスクリプションの一環として、Red Hat がアップグレード手順を説明したガイダンスとツールを提供します。ただし、アップグレードプロセスの完全な支援を提供する Red Hat エキスパートのプロフェッショナルサービスを利用することもできます。
以前は、組織をアップグレードするには「リフトアンドシフト」を行う必要があり、これによりワークフローが大幅に中断される可能性がありました。RHEL には、サポート付きのアップグレード管理ツールの Leapp が同梱されいます。これは、単一の自動化可能なパスを提供して、RHEL の次のメジャーバージョンにアップグレードします。
Leapp や Red Hat の他のアップグレード・テクノロジーにより、インプレースアップグレードがより簡単になり、組織のサービスの中断を最小限に抑えることができます。
最終的に、最良のアップグレード戦略とは、将来を見据えてそれに応じた計画を立てることです。メンテナンスの終了時期を知ることで、新機能を導入し、先を見越した対応をすることが可能になります。
その他の資料
執筆者紹介
Gil Cattelain is Principal Product Marketing Manager for Red Hat Enterprise Linux. Cattelain has more than 20 years’ experience as a leader in high-tech software product marketing with a proven track record of managing major product releases and go-to-market strategies. Prior to Red Hat, Cattelain held product marketing leadership roles at Micro Focus, Novell, and Genesys, focusing on the endpoint management and DevOps/agile solutions, including digital marketing for the contact center market.
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