変化の激しいクラウド・コンピューティングとコンテナ・オーケストレーションの世界では従来の学習手法ではその変化に付いていくことができないため、フォードは技術教育に関して、よりアジャイルなアプローチへと転換しました。つまり、社内の Kubernetes ユーザーグループが、チームの学習、コラボレーション、イノベーションの実現方法を変革しました。
小さな取り組みとして始まったものが、今では 200 人を超える熱意ある開発者からなる活気に満ちたエコシステムへと発展しました。これは、コミュニティ主導型の学習が持つ驚くべき可能性を示しています。この過程では、組織が従来型トレーニングの枠を超えて、有意義な技術コミュニティをどのように構築できるかを示しています。
フォードのコミュニティの起源
このコンセプトは、シンプルながらも強力なアイデアから生まれました。そのアイデアとは、開発者が自由に知識を交換し、複雑な課題を解決し、互いに学び合うことができる場を作るというものです。必須のトレーニングセッションとは異なり、フォードのユーザーグループは完全に任意参加であり、テクノロジーへの真の情熱を持つ意欲的な人材が集まります。
フォード・モーター・カンパニーのプラットフォーム・エンジニアリングおよび OpenShift プラットフォーム担当ディレクターである Satish Puranam 氏は、2025 年 5 月の Red Hat Summit で開催された OpenShift Commons で、次のような成功の鍵のいくつか取り上げました。
- オープンなコラボレーション:フォードは階層的な障壁を取り除き、ジュニア開発者が上級リーダーシップと洞察を共有できる環境を作り出しました。
- 柔軟な学習:セッションは参加者が対面とバーチャルの両方で参加できるハイブリッド形式で行います。
- 現実的な課題へのフォーカス:Kubernetes のベストプラクティスからクラウド・インフラストラクチャやセキュリティポリシーまで、現実的な課題について話し合います。
- 継続的な記録:すべてのセッションが記録され、現在および将来のチームメンバーのための生きた知識ベースを構築します。
技術学習を超えて
しかし、フォードのユーザーグループは、単なるテクノロジーのトレーニング・プラットフォーム以上の存在になっています。これは強力な採用ツールでもあり、意欲的な人材を特定し、自律的なイノベーションのエコシステムを構築するのに役立ちます。Red Hat などの外部ベンダーが頻繁に参加することにより、多様な視点が持ち込まれ、議論がより深まります。
非常に多くの多様な視点が集まることで、議論のテーマは、クラウドリソース管理、Kubernetes のベストプラクティス、セキュリティポリシーの実装、CI/CD 手法、インフラストラクチャの自動化など、IT スタック全体に及びます。
同社はまた、ユーザーが特定のトピックについて議論し、学ぶためのオンライン交流会も開催しています。通常、毎週金曜日に 2~3 時間開催されるこれらのセッションには、世界中から 200 人から 250 人の参加者が集まります。フォードは、顧客が問題を抱えるアプリケーションを持ち寄り、協力して解決策を見つける問題解決のためのライブセッションなど、革新的なアプローチを導入しています。
「この取り組みにより、有機的な知識共有が可能になりました」と、フォードの Kubernetes プラットフォーム・エンジニアリング・リーダーである Arthur Vardevanyan 氏は述べています。同氏と Puranam 氏は、コミュニティが新しいテクノロジーの学習曲線を短縮し、チーム間のコラボレーションを強化し、自発的なイノベーションを促進すると付け加えています。
フォードは、このコミュニティの成長を可能にするために、Slack チャネル、自動化ツール、ドキュメント、ラボ環境などのサポートインフラストラクチャも構築しました。
テクノロジーが加速度的に進化し続ける中、フォードの Kubernetes ユーザーグループは単なる学習プラットフォームだけではなく、デジタル時代における組織的な学習のブループリントを提供しています。従来の学習の障壁を打ち破ることで、フォードはテクノロジーを教えるだけでなく、協調型でオープン、かつ支援的な環境で可能となる継続的なイノベーションの文化を創造しています。
Red Hat OpenShift で次のステップに進みましょう。
- スキルを構築する:コミュニティ主導のイノベーションを直接体験してください。 Developer Sandbox で Red Hat OpenShift を無料でお試しください。
- コミュニティを立ち上げましょう:独自の Kubernetes エコシステムを育成する準備はできていますか? Red Hat Developer サイトで Red Hat OpenShift のラーニングパスと実践的なチュートリアルをご覧ください。
連携と協業:クラウドネイティブ開発の最前線に立ちましょう。 OpenShift Commons コミュニティに参加して、世界のエキスパートとつながり、限定イベントに参加しましょう。
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執筆者紹介
I joined Red Hat on April Fools' Day, 2019, leading content marketing for Red Hat OpenShift.
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